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計算化学の未来を、いま切り拓く

最先端の計算化学技術で、これまでにない成果を。
高度な量子計算環境へのアクセスを、誰にでも簡単に。

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ConceptQIDOの4つの主要な利点

古典計算と量子計算のハイブリッド活用

古典計算と量子計算のハイブリッド活用

古典計算と量子計算のハイブリッド活用

このプラットフォームは、古典計算を用いた実用的な計算化学機能を提供しながら、量子計算時代への備えも進めています。古典計算で得られた計算化学の結果を活用し、電子構造を正確に記述するために、より高度な手法(ポストHartree–Fock法)や量子計算を重要な分子軌道に適用します。

高度な反応解析

高度な反応解析

高度な反応解析

密度汎関数理論(DFT)に基づく反応解析は、クラウドコンピューティングを通じて効率的に実行でき、反応経路や遷移状態の特定が可能です。さらに、ポストHartree–Fock法を用いることで、精密なエネルギー計算も可能になります。ユーザーは、計算コストと精度の最適なバランスを選択できます。

量子時代への準備

量子時代への準備

量子時代への準備

古典計算による実用的な計算化学機能を活用することで、このプラットフォームは量子計算時代への基盤を構築します。SaaS型のサービスにより、古典計算で得られた計算化学の結果をもとに、量子計算を活用した効率的な研究開発が可能になります。

市場ニーズに基づくアプローチ

市場ニーズに基づくアプローチ

市場ニーズに基づくアプローチ

このプラットフォームは、計算科学的な研究開発における実際のニーズに基づいてソリューションを開発しています。深い専門知識を活かし、実用的な機能を確保し、現在の計算資源上で最高のパフォーマンスを提供します。製薬、モビリティ、エネルギー、半導体、材料など、量子援用型のシミュレーションが効率化とイノベーションに貢献できる分野での実用的なアプリケーションに重点を置いています。

FeaturesQIDOの主な機能

01

遷移状態の自動的な特定

遷移状態の自動的な特定

反応物と生成物を指定することで、遷移状態と反応経路を自動的に特定できます。

02

ポストHartree–Fock法による精密なエネルギー計算

ポストHartree–Fock法による精密なエネルギー計算

AVAS(Atomic Valence Active Space)手法を用いて適切な活性空間を構築し、完全活性空間法で効率的に計算できます。

03

計算リソースの柔軟な利用

計算リソースの柔軟な利用

活性空間のサイズや計算手法を選択し、精度とコストのバランスを調整することが可能です。

04

エネルギー計算結果の出力

エネルギー計算結果の出力

反応物、生成物、および遷移状態のエネルギー値を表示します。

05

先進的な量子計算環境へのアクセス

先進的な量子計算環境へのアクセス

Quantinuumの最先端な量子化学プラットフォームInQuantoとクラウド環境Quantinuum Nexusとの統合により、最先端の量子技術とハードウェアにアクセスすることが可能です。

Insights利用者の声

JSR株式会社

リサーチフェロー RDテクノロジー・デジタル変革センター
マテリアルズ・インフォマティクス推進室
次長
大西 裕也 様

(βテスト期間中に頂いたフィードバック)
従来型コンピュータ上での量子化学計算は、計算機の性能向上と方法論の成熟により、材料設計のための様々な場面で有効に活用されるようになってきました。しかし、インプットの作成や、エラーの処理、アウトプットからの情報抽出などで専門的な知識が必要になることが多く、計算化学の専門家の仕事とされていることがほとんどでした。
QSimulate社が提供するプラットフォームは、インプットの簡便さやエラー処理の自動化、必要な情報に絞ったアウトプットにすることで、計算のハードルを下げ、今やJSRでは有機合成化学者が日常的に使うツールになっています。このプラットフォームがInQuantoにより量子コンピュータ上での量子化学計算に対応することで、従来型コンピュータでは正しく計算できなかったような現象に対しても量子化学計算による洞察を深め、材料開発を効率化させられることが期待できます。量子コンピュータが実用化される時代までシームレスにつながっているこの新しいプラットフォームを用いることで、量子アドバンテージをいち早く享受できることが期待されます。

パナソニックホールディングス株式会社

GX本部 グリーンイノベーションセンター
シニアリードリサーチャー
大越 孝洋 様

(βテスト期間中に頂いたフィードバック)
本プラットフォームは、ユーザーが直感的なGUIを活用しながら、化学反応シミュレーションを実行できるツールです。特徴的な機能の一つとして、分子系の高精度計算において重要となる活性空間の構築を、AVASアプローチに基づいてサポートする機能が提供されています。また、量子計算アルゴリズムを搭載したソフトウェアプラットフォームInQuantoとの連携により、量子コンピュータの活用を視野に入れた構成となっています。誤り耐性量子コンピュータの本格的な実用化が進む将来においては、材料シミュレーションは有望なアプリケーション領域の一つとされており、本統合プラットフォームは、そのブレイクスルーに備えた先行的な検証の機会を提供するものと期待されます。

中外製薬株式会社

デジタルソリューション部データサイエンスグループ
データサイエンティスト
荒川 晶彦 様

(βテスト期間中に頂いたフィードバック)
本アプリケーションは、直感的な操作性と一目で理解できる結果表示機能を備えたインターフェースが実装されており、これまで以上に容易に化学反応経路探索が実行できるようになると期待されます。加えて、InQuantoとの連携により、これまで実行困難だった高精度の計算レベルでの反応経路解析を実現する可能性も秘めています。一方で、創薬・製薬研究で実際に扱う複雑な分子の計算において、いくつかの技術的課題を認識しています。また、量子コンピューティングについても、さらなる技術進展と実用性に関する検証が進められている段階です。これらの課題は本アプリケーション固有のものではなく、計算化学分野全体の技術的課題と捉えています。今後これらの課題が着実に解決されることで、複雑な化学構造を持つ開発候補分子の合成・製法検討が加速・効率化され、本アプリケーションが創薬・製薬研究の加速に貢献することを期待しています。

DemoQIDOによる反応探索のクイックガイド

この動画では、QIDOが最先端の計算化学技術と量子シミュレーションを活用して、反応探索を加速する仕組みを簡潔に紹介します。

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Core TechnologiesQIDOを支える独自技術

遷移状態探索技術

反応解析ワークフローは遷移状態の決定および反応障壁を算出するための一連の複雑なシミュレーションを全自動で行います。
各段階で量子化学計算手法の精度を上げることにより、反応経路の広範なスクリーニングと高精度な最適化および疑似固有反応座標(Quasi-Intrinsic Reaction Coordinate: QIRC)計算を可能にしました。

遷移状態探索技術

活性空間アプローチ

Atomic Valence Active Space (AVAS)法とプロジェクションに基づく量子埋め込みと組み合わせることで、現在の量子デバイスに適した大きさの活性空間軌道を構築します。
さらに反応経路に沿った電子状態を考慮しているため、反応前後でも活性空間軌道の整合性が自動で保たれます。

活性空間アプローチ

Quantinuum社の量子ハードウェア

Quantinuum社は、大規模かつ完全なフォールトトレラント(誤り耐性)を備えた量子コンピューティングの実現に向けて、業界を牽引しています。同社の量子システムは、優れた忠実度(fidelity)、リコンフィギュアラブルな全結合型接続性、中間測定機能、量子ビットの再利用などを備えており、量子コンピューティング分野の進展において他に類を見ない優位性を提供します。

Quantinuum社の量子電荷結合素子(Quantum Charge-Coupled Device: QCCD)技術は、市場最高の忠実度と量子ボリュームを誇り、技術競争をリードしています。リコンフィギュアラブルな全結合型接続性により、量子誤り訂正(QEC)やアルゴリズム設計の最新技術を常に柔軟に導入できる体制が整っています。

さらにQuantinuum社は、実用的な商用アプリケーション(Certified Randomness)を提供した唯一の企業として、確かな実績を有しています。フォールトトレラント技術においても業界をリードしており、完全な誤り訂正ゲートセットを提供できる唯一の企業です。Quantinuum Systemsの量子コンピュータは、世界の主要な産業企業や学術機関から最も信頼される選択肢となっています。

Quantinuum社の量子ハードウェア

InQuanto

InQuantoは、Quantinuum社が開発した最先端のプラットフォームで、産業界および学術界の研究者によるハイブリッド量子計算化学の研究を加速することを目指しています。Quantinuum社のフルスタック技術と高度な量子ハードウェアを活用することで、研究者が量子コンピューティングの限界を押し広げることを可能にします。

  • ビギナーからエキスパートまで対応可能な柔軟で拡張性の高いワークフロー
  • 主要なオープンソース競合製品と比較して、最大10倍の精度とリソース効率
  • 45以上の最先端アルゴリズムと手法(変分アルゴリズムと位相推定アルゴリズムを含む)を搭載
  • 独自のエラー低減技術により、必要なリソースを削減し、論理量子ビットの実現を支援
  • 詳細なドキュメント、チュートリアル、実践例、専門チームによるサポートにより、すぐに導入可能
InQuanto

Roadmap開発ロードマップ

長期的なビジョンと継続的な進化

三井物産は、量子技術の実用化ロードマップと歩調を合わせながら、長期的な視点に立った協業を推進しています。
現在の顧客ニーズに最適なソリューションを提供するだけでなく、将来の連携を見据えた短期・長期のユースケースやビジネス機会の探索にも積極的に取り組んでいます。

技術革新と柔軟な適応力

Quantinuum社は、世界最高性能の量子コンピュータQuantinuum Systemsと、最先端の量子化学ソフトウェアInQuanto™を提供し、量子計算化学の研究を加速させています。
QSimulate社は、こうした技術革新に柔軟に対応し、最新技術を迅速に取り入れたサービスを継続的に提供します。

開発ロードマップ

Vision製薬・化学・エネルギー産業に量子コンピューティングがもたらす可能性

革新的な創薬

革新的な創薬

創薬プロセスでは、候補となる薬剤分子と標的タンパク質との相互作用を詳細に解析することが不可欠です。
量子コンピュータは、電子構造や分子間相互作用を高精度にシミュレーションできると期待されており、薬効や副作用の予測精度の向上につながる可能性があります。
また、従来のコンピュータでは解析が困難だった酵素の活性部位などの強相関電子系も、量子コンピューティングによって効率的に解析できると見込まれています。
この能力は、新薬の設計や既存薬の改良に大きく貢献する可能性があります。

高効率な触媒・酵素の設計

高効率な触媒・酵素の設計

量子コンピュータは、遷移金属を含む多くの触媒や酵素に見られる強相関電子系のモデリングにおいて、非常に優れた性能を発揮すると期待されています。
この能力により、高活性かつ高選択性を備えた新しい触媒や酵素の設計が可能になると見込まれています。
こうした量子コンピューティングによる効率的な触媒・酵素設計は、エネルギー生産、環境保護、化学製造、バイオ触媒、創薬などの分野において、今後大きな技術革新をもたらす可能性があります。

エネルギー変換とサステナビリティ

エネルギー変換と
サステナビリティ

量子コンピューティングは、エネルギー変換技術の効率性と持続可能性の向上に大きな可能性を秘めていると考えられています。
例えば、省エネルギーかつ環境に優しい材料の開発や、二酸化炭素の効率的な回収・再利用技術の改善が期待されています。
さらに、量子コンピューティングは、グリーンアンモニアやグリーン水素の製造技術、および炭素回収技術の進展にも貢献する可能性があります。

電池性能とエネルギー貯蔵

電池性能とエネルギー貯蔵

量子コンピューティングは、高いエネルギー密度と優れた性能を備えた電池の開発を促進すると予測されています。
電池内部の分子間相互作用を深く理解することで、効率的で耐久性が高く、安全性にも優れたエネルギー貯蔵ソリューションの創出が可能になると期待されています。
このような進展により、電気自動車や電力網向けの理想的な電池の実現が加速する可能性があります。

QIDOについて
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Partners戦略的パートナー

QSimulateは米国ボストンに本社を置く量子シミュレーション技術の世界的なリーダーです。
QSimulateは素材開発や創薬などの産業R&D課題に対して、量子力学に基づく様々なソリューションを提供しています。
詳細についてはhttps://qsimulate.comをご覧になるか、info@qsimulate.comまでご連絡ください。

Quantinuumは、量子コンピューティング分野における世界的なリーダー企業です。
同社の量子システムは、業界のあらゆるベンチマークにおいて最高水準の性能を誇ります。
米国、英国、ドイツ、日本を拠点に、370名以上の科学者・技術者を含む550名以上の従業員が在籍しており、量子コンピューティング革命の最前線を牽引しています。
詳細はhttps://www.quantinuum.comをご覧ください。

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